IT企業が経営するメディノックス医療センターでは、医学者の鈴木哲郎(向井理)が開発()したAIによる患者の診断が()行なわれていた。人間の医師が行なう()よりも短時間で正確に、しかも無料で行なうAI診断は世()間で評判を呼ぶ。AI診断を導入したIT企業代表の蒲生俊平(渡部篤郎)は()、海外に後れを取()らないために()も医療のAI化を進めてい()くべきだと主()張。しかし、医師会会長の有薗直子(黒木瞳)は「時期尚早」と難色を示し、さらに優()秀な外科()医の()上野智津夫(原田泰造)もAIに診断された患者の手術に当たることを不快に思っていた。
そ()んな中、AI診断に基づいて上野が手術した患()者が、術後に容体が急変して亡くなってしまう。上野はAIが余()計な診断をしたせい()だと言い放ち、鈴木は上野の判断が間違っていたせいだと反論する。一方、記者の太刀川春夫(山本耕()史())は、AIで診断した患()者が死亡したという情報をつかみ、独自の調査を始めていた。